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【新卒】残念すぎて見ているのがツラい面接

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コメント欄で教えて頂いたので見てみたら、もう残念すぎてツラかったです。 Peepngi Life「残念!就職面接」 「Peeping Life 」とは、半笑い脱力系の即興芝居とCGアニメーションを融合させた、ムダ使いCGアニメ・ ショートコメディー   だそうです。Facebookの紹介によると。知らなかったです。 もう、冒頭の「はい、ワタクシは、何かを作るという仕事がしたくて、それを考えたときに…」のところまで観ただけで、ツラすぎて一時停止しました。しかし、これは最後まで観なくてはならないッッ…!という奇妙な義務感のもと、頑張って最後まで観ました。ツラい…ツラすぎる…。 もはや言うまでもないですが、彼女は間違いなく不採用です。もしかしたら、筆記試験やグループ面接をパスしてこの面接に臨んだのかもしれませんが、次のステップには進めないでしょう。 何でそんなにツラいかってですね、かつて面接を担当していたときにこういう方々をたくさん見た、という以上に、 私自身、就職活動していた頃はこんな感じだった からです。 今まで知らなかったし、やっていることに興味もない会社に、思ってもいないことを言わなきゃならないとなると、「私はっ!御社にっ!興味を!もっておりますっ!」 ってなりますよね。そりゃあね。 脱線しますが、ドラマを見てて「このアイドル、演技へったくそやなー。大根やん。」って思うことありませんか。 人は、相手が本当に本心からそう思っているのか、嘘をついているのかは、見ればそれなりにわかります。 それは別に、特殊能力なわけでも、面接官だから鍛えられている人間観察眼ということでもなくて、人間誰しも持っている能力なわけです。だから、よっぽど、大女優ばりに演技できていない限りは、思ってもいないことを言うと、「白々しいな。」とか「実際は興味ないんだろうな。」とかってことは、わかっちゃうのです。 じゃあ、どうしろってのさ、興味ないところでも面接受けなくちゃ受からないし、受からないと就職できないんだよ?という疑問はごもっともです。そのとおりです。 自分が本当に興味がある企業だけ受けて、合格できればいいでしょうが、なかなか世の中そんなに甘くはありません。もしくは、そもそも興味がある企業や業種っていうのが、別にないというこ...

【心の問題】うつ病って「治る」んですか

現役の人事担当者だった頃から、ずっと疑問だったことについて、最近なんとなく結論がでました。 うつ病が「自然に」治癒することはない。 過去の記事で、「うつ病から復帰する社員の方がいた場合に復職先を探すのに四苦八苦した」といったことを書いたことがありますが、復職してその後、うまくその職場で定着して働けるようになった人もいれば、やっぱりダメで辞めてしまった人もいれば、そもそも復職できずに休職の後、そのまま退職してしまった人もいます。 少し前に、その中の一人とお会いする機会がありました。勤務先が地方支社だったこともあり、復職時に部署を変えることができず、休職後そのまま辞めて行った方でしたが、その後、別の会社に就職されたとのこと。 すっかりお元気でした。 うつ病から復帰するには、 自分を変えるか環境を変えるか しかありません。 これは断言できます。 同じ環境で、同じ人が同じことを同じ考え方で同じようにやっていたら、そりゃあ、やっぱりまたうつ状態に陥るんですよ。うつ病という病理をひとつのシステムだと捉えれば、発動時と同じ条件がそろっていれば、そりゃあまあ、再発するってわけなんですよ。 なので、そうならないように、部署を変えることによって環境を変えたり、 本人は通院して服薬することでちょっとずつコダワリをなくしたり、自分と環境の両方を少しずつ変化させるわけです。 私個人としては、人間は誰しも変われるものだ、と思いもあれば、人間そんなに簡単には変わらない、というのもまたその通りだと思っています。でも、環境の側も不変というわけではなくて、その人がいることによって影響を受けるわけなので、自分で自分の居心地のいい環境を作れるようになるのが一番いいわけです。巣作り能力みたいな。 「休職してそのまま会社を辞めたときには、もう毎日死にたいし人生終わったと思ったけど、まあ捨てる神あれば拾う神ありってやつやね。」と笑うその方の顔を見ながら、そんなことを考えたのでした。 【関連記事】 【心の問題】メンタルが弱いって、別に悪いことじゃないと思うこと 【心の問題】うつ病からの復帰が結構難しいこと  

【新卒】OB訪問はやったほうがいいんでしょうか

新卒で就職して、翌年くらいのことだったでしょうか。 知らない番号から携帯に電話がかかってきて、「あのう、元人事さんでしょうか。私、○○大学の4回生で、元人事さんが入社された会社に自分も行きたいと思っていて、それであの、お仕事の話とか色々教えて頂けませんか。」という事を言われました。 これが世に言う、OB訪問か!! と驚いたのでした。 (そのときは、気軽に会って話せる距離ではなかったので電話だけでしたけど。) 大学で、「そういう電話をOKする」と携帯番号を公開したつもりもなかったのですが、なんかそういう制度があるんでしょうね。突然のことだったので結構ビックリしました。 タイトルの質問への回答としては、これです。 はい、OB訪問はやったほうがいいです。 ものすごく人見知りだろうが何だろうが、やったほうがいいです。 でも、OB訪問をやったからって別にその会社への就職活動が有利になるわけではありません。OB訪問の目的はそこではありません。なんというか、そもそも普通の学生の方の場合には、 一般的な企業の人がどんな仕事をしているかわからない のではないかと思うんです。少なくとも私はそうでした。 「毎日、何をやっているの?」と疑問に思っていました。 残念ながら、私は極度の人見知りで知らない人と1対1で話すなんて拷問だと思っていましたので、OB訪問をすることなく就職活動に突入したのですが 、それもあって、最初はミーハーな企業ばかり受けていました。マスコミとか。なんか華やかそうな業界とか。 今になって思えば、自分のやりたかったことはマスコミ業界とはちょっと違うなと分かるのですが、そもそも自分が何をやりたいのかもわからないし、企業で具体的に何をやっているのかもわからないし、なので、みんなが受けてそうな人気企業や、名前を知っている企業を手当り次第に受けて回った訳です。 面接の練習にはなりましたけど、時間の無駄でしたよ。  少なくとも、こういう会社ではどういう仕事をしているのか、ということを知るための手段としてOB訪問をやらなかったのはアホだったなと思います。 別に、わざわざかしこまって「OB訪問」という形式をとらなくてもいいと思うんです。サークルで仲のいい先輩がいれば、その人に色々と教えてもらえばいいし、違う職種の話...

【新卒・キャリア】意図のわからない質問の場合、どうするか

もう毎日毎日暑くってまいっちゃいますね。溶けそうです。 今日の記事は、前回の 【新卒・キャリア】面接で繰り出される「意味不明な質問」にはどんな意味があるのか(またはないのか) の続きです。 まずですね、大前提としてご理解頂いておきたいのは、 相手に意図が伝わらない質問をするのは、失礼である 、  ということです。 面接で、というよりも、人と人とのコミュニケーションにおいて、という意味ですけど。でも面接だって、大事なコミュニケーションですしね。 考えてもみてください、真面目におつきあいしている相手に対して、突然「君の祖父母の出身地教えてもらえる?」なんて言いますか。言いませんよね。(ちょっと例えがあんまりうまくないんですけど。) 「ふざけないでよ、バカにしてんの?」とまではいかなくても、「何?何なの??なんでそんなこと言わなきゃいけないの???」と警戒されます。何だったら、彼女は怒って帰ってしまうでしょう。でも、「いや、ちょっと趣味で富山県の民謡にハマってるから、富山出身の人探してるんだ。」という前置きがあれば、特に抵抗なく教えてくれる可能性はぐっとあがります。 まあしかし、面接という場では面接官側の方が強者の立場に立っているので(それもどうかとは思いますが)、多少、コミュニケーションのひずみを気にせずに無茶ぶりの質問がやってくる可能性は大いにあるのです。 そんなときは、こう聞くのが一番です。 えーと、その質問はどういう意図でしょうか? もちろん、相手(面接官)の態度次第ではあります。 茶目っ気たっぷりな感じで、「アラスカの人に氷を売るにはどうしたらいいと思いますか?」とニコニコ質問してくる相手に対して意図を確認してしまうのは、無粋と言えるでしょう。そういう場合は、ニコニコしながら頑張って答えればいいと思います。 真顔で、無表情で、今までと同じトーンでアラスカの氷について訪ねられたら、この質問を返してもいいはずです。「あなたがこの会社を辞めて、アラスカで氷を売りたいとお考えなら、その市場には進出しないことをおススメしますが、その質問はどういった意図でしょうか?」くらいに、ちょっとオブラートには包んだほうがいいとは思います。決して、「どういう意味ですか!?」とキレてはいけません。 質問の...

【新卒・キャリア】面接で繰り出される「意味不明な質問」にはどんな意味があるのか(またはないのか)

血液型を聞きたがるとか、色に例えさせたがるとか、面接で繰り出されるそういうちょっとわけのわからない質問については、過去にも記事にしたことがありましたが、今日は改めて。 知り合いが転職活動中に面接で 「携帯電話がスマートフォンに比べて、勝っている点を挙げてください。」 と聞かれたと言っていました。(特に、メーカーでもないし、電気屋でもないし、直接そういう機器に関係がある仕事ではない。) わけがわかりませんね。 どうやら最近、面接で意味不明な質問をするのが流行っているようです。 面接で、こういうわけがわからない質問が出てくる理由は、2つ考えられます。 1)面接官が独自のタイプ論を信じている 関連記事に挙げた、血液型の話みたいな感じでしょうか。質問者の中で「○○な人は、こういう系」みたいな独自のタイプ論が確立されていて、それに沿って相手のことを判断したい場合です。 例) 兄弟の中で何番目ですか。 本を読みますか。 彼氏・彼女はいますか。 採用担当者というよりは、社長さんや、人事部長みたいな、ちょっと偉い人たちがこういう質問をしがちです。人間、年齢を重ねてくると、自分なりの人間観ができあがっているので、 それに沿って相手を確認したくなるわけです。 2)質問自体には特に意味はない いわゆる思考実験的な質問の場合です。 前述の携帯とスマートフォンに関する質問はこちらに該当します。 例) アラスカの人に氷を売るにはどうしたらいいと思いますか。 目が見えない人のための香辛料の棚を考えてください。 ドラえもんの道具を使って、我が社の売上げを2倍にする方法を考えてください。 これ系の質問をはじめたのはGoogleさんです。「Google面接 難問」と検索してみると色々と過去の事例が出てきます。 もともとは、 答えのない論題に対して、その人がどういうアプローチをするか をチェックする意図だったようですが、 Googleの人事管掌役員が「あんな質問は時間の無駄だった」とつい最近告白 してたみたいです。 大事なことなので、もう一度。 面接官は優越感に浸れるけれども、面接の成果としては意味がない  んだそうです。 こうなったからには、こういう意味不明質問を面接で繰り出してくる企業も殲滅...

【新卒・キャリア】立派な大人になりたいな

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なんだか最近、 「自分はいつになったら大人になるんだろうか」 と思ったりします。年齢的には、実にまったくいい大人なんですけどね。 昔、若りし頃、それこそ20代の頃はそんなことは全く思わなかったです。 学校を卒業して働きだして、自分の稼いだ金で生活できるようになったら、「ああ、これで自分も大人だな。」という感動がしみじみあったりして、 別にそんなこと聞かれてないのに「いや、自分もいい大人なんでそれくらいわかりますよ。」とか「あの人、大人じゃないよね。」とか「いやー、なんかみんないい大人になったよなあ。」とかそんな風に、 いい大人 という言葉を無駄に多用してたりしたんですけどね。 エレカシがこんな歌を歌っていました。 「地元の朝」というタイトルです。 ああ、なんたる鬱歌…。 最後には「おれーは、死にたーい」とか叫んでるし。 個人的には、以下のフレーズの部分が心に沁みました。 立派な大人になりたいな 立派な大人になりたいな 確かな仕事をしとげたいもんだな、ああ 立派な大人になりたいな 立派な大人になりたいな 体の全て使い尽くして死にたい   ああ、本当だなあ。立派な大人になりたいなあ。 でもなんだか、このまま一生こんな感じなのかな、と思ったりもします。 もしかして、「大人」っていうのは「なる」ものじゃなくて、「大人」であろうとし続ける努力とかその姿勢のことを言うの?と考えると、その道の険しさに挫折しそうになったので、ちょっと考えるのをやめることにしました。 【関連記事】 【エレファントカシマシ】 翳りゆく部屋  【エレファントカシマシ】風に吹かれて  

【キャリア】募集要項のほのめかしと就職弱者は誰なのかっていう話

企業の採用においては、採用の際に、「性別」「年齢」を指定してはいけないことになっています。 ですが、実態としては、 「職場の男女のバランスから考えて、男性がいいなあ。」とか、 「女性が多い職場だから、まあ基本女性だよね。」とか、 「若い人が多い職場だから、50歳くらいの人が入ってくると浮いちゃうんだよねえ。」 なんてことは結構あったりします。 そんなとき、企業は求人の内容で一生懸命ほのめかしています。 20代後半~30代が活躍中! 女性スタッフが多数活躍中! 未経験者歓迎 ※35歳迄/若年層の長期キャリア形成を図る為 さすがに「男性限定」をほのめかしている募集記事は見かけません。使っている写真に男性しかいない、とかはありますけどね。 そもそもこれらは 「就職弱者」 である人々が、就職する機会を得られるように、と配慮されたものです。(この場合は、女性と高齢者がそれにあたる。)なので、弱者側にフィーチャーされた求人の場合、文句を言われることはありません。 「女性のための転職サイト」って巷でよく見かけますけど、これって男性差別なんじゃないの?と思いませんか。少なくとも「男女の別なく雇用機会を均等に」っていう趣旨には反してますよね。こういうサイトに掲載されている求人に男性が応募をすると、鼻もひっかけられないのは言うまでもありません。 しかしですね、今、 就職市場で一番の弱者なのは、女性でも高齢者でもなく、 経験のない若者 だと思うんですよね。  なので、「社会人経験5年以上」「実務経験3年以上」っていう表現を禁止すべきだと思うんですけど。 【関連記事】 【キャリア】30代後半以上で未婚の応募者 【第2新卒】第二新卒として転職活動するときの心がけ