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【新卒・キャリア】社会の仕組みに鈍感な人たち

私も割とそういうタイプなので、あまり偉そうなことは言えないのですが、 社会の仕組みに鈍感な人 というのは、就職転職において相当不利です。 いや、就職転職と言わず、社会生活の全てにおいて不利です。 社会の仕組みというのは、つまり人間社会のことなわけで、 人間の行動の原理 、とも言えるかもしれません。 例えばすごく卑近な例で言うと、 「なんでこの人こんなに自分にツラくあたるんだろう」とか 「なんでこの人はこんなに自分に親切なんだろう」とか 「なんでこの人はこんなに給料高いんだろう」とか そういう疑問があるとします。 そこで、 「まじやってられねー」とか 「親切な人なんだなあ」とか 「いいなあ」と思うだけで終わってしまうとそれで終了ですが、もう一歩考えてみると、 「どうやら彼は、私が上司にかわいがられていると思っていて、妬んでいるらしい。」とか 「あの人の勤める会社はうちの会社の主要取引先で、こちらが発注側だからそれはまあ親切にするよな。」とか 「彼の働いている企業は特殊な業界向けのコンサル会社で、競合が少ない上に経験のある人材が少ないから囲い込みのために給料高くしてるんだな」とか、 そういう理由が見えてくるわけです。 どういう構造でその業界が動いているのかとか、どういう理由でその人が動いているかがわかってくると、自分がどういう風に仕事をすべきかとか、何を仕事にすべきか、なんてことを考える示唆になります。 結局のところ、 自分が全く見た事も考えた事もないことは仕事にはできない ので、構造を理解した上で 、 自分と同じようなトリガーで動いている人たちと似たような仕事をするしかないと思うからです。 抽象的でわかりづらいかもしれませんが、最近若手社員にせっせと仕事を教えながらそんなことを思いました。 まあまずは、働いているなら 「 自分の給料はどうやって賄われているのか」とか、まだ働いていないなら、「自分の両親がどういう構造の中でどういう仕事をしながら自分をここまで育てることができたのか」、なんてこと位は知っておいたほうがいいんじゃないですかね。 【関連記事】 【新卒】アルバイト経験のない学生さん

【新卒】ソー活で「売る」価値のある人なら、他でもう釣られてるんじゃないのという話

先日の 【新卒】ソー活ってなんですか?  の続き。 簡単に言ってしまえば「個人ブランディング」をして自分を売って行くのが「ソー活」なわけで、だからってFacebookに登録して友達申請しまくろうとするのはちょっと待て、というのが前回の趣旨でした。 別にFacebookを利用して就職活動するのがダメだと言っているわけではなくて、つまるところSNSはツールに過ぎないので、 そのツールで何を表現するのかが大事 だと思うのです。 就職活動では自分がどういう人間なのかを表現するわけで、中身がないのにツールの使い方だけ学んだってしょうがないわけです。一撃必殺の殺人剣を学んだところで、剣を振るう理由がなければ意味が無いのと一緒です。いや、本当に一撃必殺できるようになったらそれはそれで、その筋からスカウトされるかもしれませんが、Facebookを超絶使いこなしていたとしても、それでスカウトされるのか、って話ですね。 そもそも中身のない、いつ誰々とゴハン食べに行ったとか遊んだとか試験だから勉強したとか、なんかアレな感じの散文詩とか、そういう情報を見て採用 選考ができるはずもないことは企業も重々承知しているわけでして、じゃあなぜ企業がSNSを就職活動に利用するのかと言えば、「学生に情報を届けやすい」 「なんか今流行ってるからやっとかないといけないかな」とか、そんな理由なわけです。 FacebookなどのSNSを使って、話題になっている企業とつながりあったり、コミュニケーションを取ったりすると、 なんだか「就職活動をやってる気持ち」になるけど、実際のところ別に何も進んでないんですよこれが。 もちろん、Facebookに登録したらスペックだけで一本釣りされるような人々もいないわけではありません。でもそういう人達はそもそもそういうスペックなわけで、既に在学中にそういうルートがあっただろうけど、それがたまたまネットに移行しただけのことに過ぎないのです。   別にSNSがダメってわけじゃないし、最終的には人との出会いの延長に仕事との出会いもあるわけなので、その出会いは大事にするべきですが、過大評価しちゃいけませんよね。だって、リアルな友人とつながっている限り嘘八百を書き連ねるわけにはいかないし、それはつまり現実の拡張でしかないんですよ。 ...

【新卒】ソー活ってなんですか?

新年あけましておめでとうございます。 ダラダラやってるブログですが、今年も気長に頑張りたいと思います。 今日は、最近話題の(もう遅いかもしれませんが) ソー活  について書いてみます。 ソー活 (ソーかつ)とは、 Twitter や Facebook などのソーシャルメディアを活用した就職活動。ソー活の「ソー」は、ソーシャルメディアを利用するという点に加え、双方向コミュニケーションという意味でも用いられている。 Wikipediaより だそうです。ちょっと言葉足らずかなと思うので補足しますと、手段(ツール)としてSNSを使って就職活動をすることを意味するというよりも、まず前提として 個人ブランディングをして、その上で就職活動をする 、ということです。 日本だと、「企業がこういう人を募集している」ということを前提にして、自分自身をその理想像に近づけようとしますよね。エントリーシートによって書くことを変えてみたり、こういうブログに訪問して企業の人事担当者が何を考えてどういう基準で選考をしているのかを知ろうと努力してみたりするわけです。 「どういう人を欲しがっているのか」にはじまって「だから、自分をこういう人間に見せよう・そういう人間になろう」という流れではなく、まずはスタートが「自分はどういう人間なのか」を広くアピールする、という前提が、いわゆる就活とソー活の本質的な違いなのだと私は理解しています。 ちょっと前に話題になった ヤバイ就活生さん のサイトを見たりすると、なるほどなあ、こういうのがソー活なんだなあ、とシミジミしてしまいます。(新卒で就職活動をしている方が読むと、色々と刺激を受けると思います。話題になったサイトそのものよりも後日談のほうがおススメ。) ちなみに、昨年末にせっせと記事を書いていたコネ入社なんかもソー活の一種だと思いますし、銀行なんかでやっているOBが母校に行ってリクルーティングをするのも一種のソー活だと思います。 しかし、「よーし、じゃあ、まずはFacebookに登録して企業に友達申請しまくるかー!」と思っていらっしゃる方がいたとすると、そこにはちょっと待てよ、と言いたいわけです。  【続き】   【新卒】ソー活で「売る」価値のある人なら、他でもう釣られてるんじゃないのとい...