2013年9月24日火曜日

【心の問題】うつ病って「治る」んですか


現役の人事担当者だった頃から、ずっと疑問だったことについて、最近なんとなく結論がでました。



うつ病が「自然に」治癒することはない。


過去の記事で、「うつ病から復帰する社員の方がいた場合に復職先を探すのに四苦八苦した」といったことを書いたことがありますが、復職してその後、うまくその職場で定着して働けるようになった人もいれば、やっぱりダメで辞めてしまった人もいれば、そもそも復職できずに休職の後、そのまま退職してしまった人もいます。


少し前に、その中の一人とお会いする機会がありました。勤務先が地方支社だったこともあり、復職時に部署を変えることができず、休職後そのまま辞めて行った方でしたが、その後、別の会社に就職されたとのこと。

すっかりお元気でした。




うつ病から復帰するには、自分を変えるか環境を変えるかしかありません。
これは断言できます。


同じ環境で、同じ人が同じことを同じ考え方で同じようにやっていたら、そりゃあ、やっぱりまたうつ状態に陥るんですよ。うつ病という病理をひとつのシステムだと捉えれば、発動時と同じ条件がそろっていれば、そりゃあまあ、再発するってわけなんですよ。

なので、そうならないように、部署を変えることによって環境を変えたり、 本人は通院して服薬することでちょっとずつコダワリをなくしたり、自分と環境の両方を少しずつ変化させるわけです。



私個人としては、人間は誰しも変われるものだ、と思いもあれば、人間そんなに簡単には変わらない、というのもまたその通りだと思っています。でも、環境の側も不変というわけではなくて、その人がいることによって影響を受けるわけなので、自分で自分の居心地のいい環境を作れるようになるのが一番いいわけです。巣作り能力みたいな。


「休職してそのまま会社を辞めたときには、もう毎日死にたいし人生終わったと思ったけど、まあ捨てる神あれば拾う神ありってやつやね。」と笑うその方の顔を見ながら、そんなことを考えたのでした。




【関連記事】
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10 件のコメント:

  1. 前にコメントした29歳専門学校生です。
    面接でうつ病だったということを伝えない方が良いと見て、後悔しています。
    情報系は30歳以上は無理だと説明会で言われて非常に焦っています。
    同じ新卒の学生と比べると年齢の割に何も無く、同世代の人と比べると経験で勝てません。

    うつ病で4年も何もしていなかった期間を素直に伝えていいのか今も考えています。

    説明会で採用担当が年齢を見た時の反応で、やっぱり不利なのだと思い知らされました。

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    1. >匿名さん

      お、再コメントありがとうございます。
      情報系と言っても色々あるとは思いますが、ガリガリ土方のプログラマなんかですと、30歳超えたらもう中年扱いだったりします。確かに。


      匿名さんの今の状況に対する、特効薬のようなことは申し上げられないのですが、はっきりいって、焦ってもしょうがないです。これはもう絶対確実です。

      >同じ新卒の学生と比べると年齢の割に何も無く、同世代の人と比べると経験で勝てません。


      4年間休まれていたのであれば、4年間必死に働いていた同世代の人と比べるとキャリアに差がでているのは当たり前でしょうし、同程度のキャリアの人と比べると相手のほうが年齢が若いのも、これはもう仕方のないことです。


      焦って落ち込んでも、その4年間が今すぐどうにかなるものでもないですし、匿名さんが再び歩き出すためには必要な期間だったのだ、とまずは自分が納得することが必要だと思います。

      20代の4年間はすごく長い期間のように感じられるでしょうが、年を重ねれば重ねるほど、「4年間」の重みは相対的に軽くなって行きます。ここ10年のうちの4年間、と考えるとすごく長いですが、ここ30年のうちの4年間、と考えると、それほどでもないわけです。


      不利か不利じゃないか、という問題よりも、「そうなんだからしょうがないじゃん。」という開き直りが、まずは絶対に必要だと思います。



      なんか、答えになってないですけど。
      悩まずにはいられないし、不安になるのも当然だと思います。でも、クヨクヨしててもしょうがないので、まずは自分で吹っ切るところからですかね。

      えらそうなこと言ってスミマセン。
















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    2. お返事ありがとうございます。
      自分ではそう納得できたとしても、採用担当者にとっては関係ないことだと思っています。メンタルが弱い、の記事も拝見しましたが、うつ病であったことは今後もリスクを抱えていると思われるのではないでしょうか。

      次の面接が決まりましたが、うつ病であることを隠して受けることにしています。

      ここで聞くことではないことですが、面接のときに白い靴下はありえないのでしょうか? 
      そのようなことを話している採用担当者がいたので、意見を伺いたいです。

      よろしくお願いします。

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    3. >匿名さん

      コメントありがとうございます。レス遅くなってすみません。

      うつ病であったことがリスクであると捉えられるのは確かです。

      それはつまり、「何をきっかけにして再発するかわからない病を抱えた人を採用するか?」という問いに置き換えられます。この問いに対する答えはNOです。しかし、「完治」していなくても、その病がコントロールできているとすれば、また答えは違ってきます。

      面接で、うつ病のことを告げるかどうかは非常に微妙な問題ですが、この「コントロールできている(という印象を与える)かどうか」という点はかなり重要です。

      ちょっとこの話題は考えを整理して、記事にしてみようと思います。


      靴下の件は、↓の方が書かれている通りですね。
      スーツに白い靴下は履かないです。

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  2. さらにいってしまえば自分が変わるっていうのもまず無理ですよね。
    そこで変わらないからうつ病になってるわけで。変わるとしても時間がかかる。その間に病気はひどくなっていくだけです。

    白い靴下がありえないのはスーツを着てるからだと思いますよ。

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    1. >匿名さん

      コメントありがとうございます。

      それほど長い期間ではありませんでしたが、人ってなかなか変わらないし変われないものである一方で、ちょっとしたことで変わるものでもあったりするよな、というのが、かつて人事担当をしていた私の感想です。

      不思議で不可解なんですけどね。


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  3. 現在転職活動中の者です。いつも楽しく読ませていただいています。
    採用側の考えが大変参考になりますし、また求職者への暖かい言葉が
    大変励みになってます。

    ところで最近、「Peeping Life 残念!就職面接」ってアニメ動画を見ました。
    http://www.youtube.com/watch?v=aISYz1x4w5o

    学生の的外れなアピールに加えて、
    企業側の、必要以上に冷めた指摘に笑ってしまうんですが、
    私も新卒就活の頃は人見知りだったし、こんな感じだったなぁと。

    社会でもまれた経験が無いと、企業の求めるアピールって難しいのかと感じました。

    もしお時間があれば、元人事さんのご意見とか、
    新卒者の励みになりそうなアドバイスなど頂けたらって感じました。

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    1. >匿名さん

      動画紹介ありがとうございます。観てみました。
      なんかもう、リアルすぎて辛くて見てられないです。うう。胸が痛い。

      ちょっとこの動画、記事にさせてください。




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  4. 転職を考えた時にこの記事を見つけました。
    転職ではなく大学進学の道を選びましたが、いずれやってくる就職活動に向けて今も楽しく読んでいます。もう2年くらいになります。
    最近更新なくて寂しいです。新しい記事待っています!

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  5. >匿名さん

    わ、ありがとうございます。
    なんか最近、なかなか記事を書けなくて悶々としておりました。

    よーし、更新しちゃうぞー。

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