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【面接官の心得】面接に「来ない」人が意外と多いこと

採用担当者になり、ようやく一人で面接官をするようになった頃にはまったく想定していない事でした。 面接に来ない応募者の方は、結構多い  のです。 数年前ですので、今ほどの就職難ではなかったせいもあるかと思いますが、それにしても、結構ドタキャンされました。いえ、ドタキャンならまだいいのです。連絡も取れないパターンが結構あるわけです。 例えば、面接予定の応募者の方が何人か決まって来て、「今働いているので、平日は面接に伺うことはできません。」と言われたりした場合や、単純に人数が多くて平日だけでは面接しきれない場合には、週末に何名かの応募者の方を集めて、面接をやってました。ま、もちろん休日出勤ですが、代休なんて取れた試しはなかったわけです。 平日に疲れた体を引きずって、土曜日の朝イチから出勤し、「さ、そろそろ時間だな。」と思っても、待てども待てども来ない、と。 あ、もしかして、ちょっと遅れますって電話をくれたけど、誰もいなくて人事の受付電話が取れなかったのかもな、とか、あ、もしかして、日にち間違っちゃったりしてるのかもな、とかそんな淡い期待を抱きながら応募者の方の携帯電話にかけてみる、と。ま、8割方は電話には出ないですね。 「ちっ、面接に行かなかったんだから、辞退だよ、辞退。それくらい分かれよ。」くらいに思われていたかもしれません。 そして、面接予定だった1時間、違う仕事をしておくと。 で、また1時間後に、次の応募者を待っていると、これまた来ない、と。「ま、まさか」と思って電話をかけてみるものの、やはり出ない、と。しょうがないので、もう1時間仕事する、と。 週末の面接で、5名くらいセッティングしていて、結局面接にお越し頂いたのは、2名だけだった、なんてこともありました。そんな時には、ガランとしたオフィスに1人で、「あーあ、週末に何してんだろうか…」と空虚な気持ちになったものでした。 というわけで、面接をブッチされたからって、そんなのよくあることだから、落ち込まずに頑張ってください、という話。 【関連記事】   【面接官の心得】自分より優秀な人は判断できない 【新卒・キャリア】スマートな内定辞退の方法

【面接官の心得】「ベンチャー的採用基準」へのアンチテーゼ

たまに「人事ブログ」をチェックしています。 社名と本名を出しているブログの場合には、その企業にとってマイナスになることは当然書けませんし、人事の発言、というのは社内でも微妙に影響力があるものですから、破天荒な内容のものは、ほとんどありません。 まともです。 まあ、それでもたまに「ふーん・・」と思うことがあるのですが、今日はそんな記事のひとつ。 「ベンチャーで活躍する人材を5分で見抜く方法」 ベンチャーで活躍する人材を5分で見抜く面接 「夢はなんですか?」 「その夢を実現するのはいつですか?」 「3年以内にその夢を実現するとしたら、必要なものは?」 「では、そのために今年何をしようと思っていますか? それは当社で働くことと合致しますか?」 全て、自分の言葉で答えられたら採用。 実によく聞く話です。 ベンチャー企業系の採用面接で、これを聞かないところはないといってもいいでしょう。 ただ、私はこの考えにはちょっと反論したい気持ちがあります。 自分の目標が明確になっていて、そのために努力をしており、かつ、その目標の達成と企業の目標が合致している。だから、うちの会社をそのステージとして利用してくれるような、そんな人に働いてほしい。 これが達成されるとすばらしいです。 企業側も採用された人も万々歳です。 ただですね、思うわけです。 目標に向かって一直線に進むだけが人生ではないわけなのです。 そういう人生を歩んでいる人も勿論いますが、ふとしたことで思いもかけなかった方向に進んでみたり、なぜかちょっと回り道をしてみたり、これからどういう方向に進んで行こうかなあ、と悩んでみたり、そういうことが人生にはちょくちょく起こります。 そういう時に、社員に対して「こういう道もあるよ。」と提案できる力、というのも会社にとっては必要だと思うのです。そういう時に、「この会社が好きだから、もうちょっと頑張ってみようかなあ」と思わせられるかどうかは、その企業の懐の深さでもあるわけです。 目標達成のための手段として、その会社で働いて、3年でそれを達成し、そしてみんな去って行く。 果たしてそれだけでいいのか?と思ったりするのです。それで、その会社は成長していけるのか?と思ったりするのです。 会社に対して「...

【面接官の心得】選考スピードが遅いと応募者に逃げられる

このブログは、「面接官の心得」と検索してたどり着く方が多いようで、意外と面接官の立場の人にもチョイチョイ読んで頂いているようです。 そんな方々のために、 応募者が何を一番気にしているのか 、ということをお知らせしておきたいと思います。 それは、 選考結果連絡が来るまでのスピード です。 「面接 結果 遅い」なんていう検索ワードでこのブログにたどり着く方が、毎日結構いらっしゃいます。 あー、こないだ面接受けたアソコの会社、OKなのかどうなのか、早く連絡して来てくれよ、とモヤモヤされている方々です。 その一方で、面接官側というのは、すぐに連絡しなくちゃ、と焦ることはほとんどなく、面接の中で何を聞くのか、どう聞くのか、ということに意識が集中しているわけです。 このあたりの意識のギャップは、自分も採用担当者をやっていた頃にホトホト身にしみてわかっています。 面接官側、とくに人事担当者ではなくて、部署の代表として面接をする立場の人なんかは、 「この応募者はウチの会社に入りたがっている」 という認識がとても強くあるのです。 つまり、面接官側が強者で、応募者は弱者なわけです。 もちろん、応募者もその会社に入りたいから面接受けに来ているわけなのですが、あんまり待たされると、気持ちが萎えて行くんですよねえ。これがまた。 そして、10日以上も待たせた後に、「あ、こないだの人、採用にする。」と言っても、その応募者の気持ちがすっかり離れている場合なんかがあるんですよね。 だから、そのタイミングになって、採用担当者から「ぜひ当社にお越し頂きたいと・・」と連絡をしても、「もう他の会社に決めました。」なんて言われる場合があります。 直接的に、「御社は連絡がなかなか来ないので、もう諦めて他社に入社すると連絡してしまいました。」なんて言う方もいます。 そうすると、部署代表面接官の方は、相当ガックリ来ます。そして、なんなら採用担当者に怒りをぶつけます。 いや、だからさ、言ったじゃん。何度も。 早く連絡しないと逃げられるんだって。 どうするのか早く決めろって言ったじゃん。 それを無視して、「いや、次に会う人がいい人かもしれないから。」 とか言って、のばしのばしにするからこうなるんじゃん。 決められないなら、 もう一回次回面接設定する...

【面接官の心得】窓のない部屋で面接してはいけない

面接官も、場数をこなすとそれなりにコダワリが出てくる。自分のコダワリはこれだった。 窓のない部屋で面接してはいけない。 窓のあるなしで、そこにいる人の気分はかなり変わってくる。 一般的に、徹底的に議論したいときや、相手に意思決定を迫りたいとき、結論を迫りたいときは窓のない閉鎖的な空間のほうがよい、と言われるが、面接はその逆だと思う。 窓がないと、応募者が追い込まれすぎるのだ。 追いつめられる、と言っても過言ではない。 できるだけOPENな雰囲気のほうがいいが、かといってフリースペースのようにOPENすぎると、面接に集中できない。 だからこそ、窓がある部屋がいい。しかも、できるだけ大きな窓がある部屋がいい。 面接官は、単独の場合も複数の場合も、企業によってそれぞれだろうが、私はできるだけ単独ではやらないようにしていた。 自信がない、と言ってしまえばそれまでかもしれないが、いかに初対面とは言え、いかに面接だとは言え、1対1で会って話をすると、その2人に固有の雰囲気ができてしまう。 果たして、その雰囲気が心地いいからと言って、面接合格にしてしまっていいかというと、そうでもない。 だからこそ、応募者で2人で会わなければならない時ほど、窓のある部屋にこだわった。 窓というのは不思議だと思う。大きければ大きい程、議論が拡散しがちだ。要するに、気晴らしがしやすい。 だからこそ、何かを決めたいときには窓のある会議室は適さないし、面接には適している。 (ちょっと前にCMでやっていた「窓を考える会社YKK」みたい) なんというか、ちょっとでも密室感をなくしたかったのかな、と今になると思う訳ですが。 窓のある会議室と、窓のない会議室での面接、それぞれ試してみられるといいと思います。 なんとなく、わかって頂けると思います。 【関連記事】 【面接官の心得】自分より優秀な人は判断できない 【新卒・キャリア】面接官は名前をメモされるとドキッとする 

【面接官の心得】自分より優秀な人は判断できない

棚からボタモチ、ということわざがありますが、今日の話題は、「棚の上にあるボタモチは見えない」という話です。 面接官をやっていると、 かなりの確率で「よくわからない人」が出てきます。ストレートに言ってしまうと、優秀なのかそうでないのかわからない、という意味です。 こういう「よくわからない人」というのは、不合格にしてしまいがちなのですが、ここでひとつ、考慮に入れておかないといけないことがあります。 それは、その人が 自分に比べてずば抜けて優秀 であり、だからこそ、 自分にはそのスゴさがわからない のかもしれない、という可能性があるということです。 まさしく、自分の背より 高いところにあるボタモチ は見えないのです。 自分より年齢が上であったり、社会人としてのキャリアが長かったりすると、「あ、この人は自分より高いレイヤーで仕事をしているんだな、だからよくわかんないんだな。」ということがすんなりと納得いったりします。 難しいのは、自分とキャリアが同じくらい、もしくは自分よりキャリアが浅くて、かつ自分とは違うタイプの人だったりする場合です。 まあ一般論になってしまうわけですが、私が今まで知り合った人の中で、本当に本当に優秀な人というのは、わりとどこか変わっている人が多いように思います。常人とネジが多少違っているとでも言いましょうか。 常人とのネジのズレ具合にもよりますが、必ずしも、こういうずば抜けて優秀な人達が、面接が得意かというとそうでもないのです。 ちょっと性格的に変わっていたり、経歴が変わっていたりすると、その分、誤解されやすく、警戒されやすいからです。 応募者の立場に立つならば、「面接官にわかるようにアピールせよ。」ということに限るのですが、 面接官の立場に立つならば、「この人よくわかんね。」と思ったときには、 この人は実はものすごく優秀で、 その優秀さを自分が理解できていない のかもしれない、という真摯な姿勢を大事にしてほしいと思うわけなのです。 【関連記事】 【面接官の心得】一緒に働きたいか 【 新卒・キャリア】雇ってもいい理由とダメな理由

【面接官の心得】「本人の責任ではないこと」を質問してはいけない

面接で聞いてはいけないこと 、というものがいくつか存在します。 この話題について、関心が高い(もしくは必要に迫られている)方が結構いらっしゃるようなので、まとめておきたいと思います。 面接で聞いてはいけないこと、それはズバリ、 本人の責任ではないこと  について、です。 両親がどんな仕事をしているか、それは本人の責任ではないですよね。 どこで生まれたのか、それも本人の責任ではないですよね。 ついでに言うと、男性なのか女性なのか、それも基本的には、本人の責任ではないですよね。 (性別に関しては、後天的に選択しているケースもあるので、「基本的には」。) 本人の責任ではないことについてなぜ面接で質問してはいけないかというと、「私自身ではどうしようもないことをもとに、結果を判断している。」と応募者の方が捉える可能性があるからです。 そうです、基本的に、 本人の責任ではないことを理由に、面接の可否を判断してはいけないのです。 この話題は、こうやって総論で語ると非常に賛同を得やすいのですが、個別論に入ると、結構難しいところがあるんです。 例えば、「太ってるのは、その人の責任か?」とか。 ここがアメリカだとすると、答えはYesです。アメリカでは、太っている=自己管理のできない人=仕事の能力も高くないとみなされることが多いようです。 だから、本気のエグゼクティブは、ジムに通ってボディコントロールに余念がないらしいです。 でもさ、体質とか環境ってものもあるじゃないですか。100%本人の責任かというと、ちょっと微妙なんですよねー。 かといって、体重300kgオーバーの方を採用するのに、何のためらいもない企業も、そうそうないと思うんです。難しいところです。 逆に、「ものすごい美女」とかも意見がわかれるところですね。 私は基本的に、30歳超えたら、その人がどういう顔なのかは本人の責任の範疇、と思っています。くたびれた顔も美しい顔も、本人の責任だし、本人の成果です。 ですが、世の中には、なんかそういうレベルではなく、ただひたすら造形の美しい人というのが存在するんですよねえ。 もうなんかそ れだけで「採用!」と言ってしまいたくなるような顔をしている人が。 難しいところです。 強引にまとめてみると、...

【面接官の心得】マスクしないと出歩けない

豚インフルエンザ、恐ろしいですね。 ただのインフルエンザだろ、と思っていたら、こんなブログ読んだもので、なんか怖くなってきました。 ↓↓ 豚インフルエンザについて BBC News の投書欄が怖すぎる件について ニュースでマスクの人々があふれているのを見て、ふと思い出した話。 採用担当をやっていた頃、最盛期は平日は3?4人、土曜日に7?8人、というペースで面接をしていました。1ヶ月に、100人弱くらいの応募者の方に会うペースでしょうか。 100人面接して、採用数は1桁台です。 採用者 <<<<<<  不採用 者   です。 ある日、休日に出かけていると、電車の中でふと視線を感じました。じっとこちらを見る男。 オイオイ、なんだよ・・なんなんだよ・・見てんじゃねーよ、と思っていましたが、どこかで見た顔だな、とふと気になりました。知り合いか?いやいや、会社関係のような気がするな・・と。 電車を降りるときに、その人のスーツ姿を見てから気がつきました。 うっ、あれ面接した人だ・・・! しかも、 不採用にした と思われる。 それで合点がいきました。 そりゃー、自分を不採用にした面接官が休日にのんきに電車乗ってたら、ジットリした視線送るよな。しかも、休日の昼間にスーツ姿で移動ってことは、たぶんまだ仕事決まってないな。 たしかに、1ヶ月に100人ペースで面接してたら、街中でばったり会っても不思議ではありません。 その応募者の ジットリした目 を思い出すと、どうもジットリした気分になるので、それからしばらくは、休日に出かけるときはマスクをするようになりました。 確か冬の出来事でしたが、春先まではマスク癖がそのままでした。風邪ひき→花粉症で、マスク人口が高いので、比較的目立たない時期です。 そろそろ、外出するときにマスクが目立つようになって来た頃、ふと思いました。 そうか、 不採用にしても恨まれない ような感じで面接すればいいんか。 それ以来、にこやかに、かつ丁寧に、でも途中で「あ、不採用」と思ったら、あんまり期待させないように配慮するという、 ジェントルな面接官 になるべく努力することにしました。 そうして、ようやくマスクをはずせた、ある春の出来事でした。 まとめると、面接で応募者にひどい対応をしていると、いつか後ろから刺されるかもしれないから気をつけろ、という話。 【関連記事】...

【面接官の心得】一緒に働きたいか

「面接官の心得」というキーワードで検索されてこのブログを訪問されている方が結構いるみたいなので、「面接官の心得シリーズ」とシリーズ化してみました。 今日の話題は、「今度のうちのチームで中途採用するから、一緒に面接出てって言われちゃったー。どうしたらいいのー?」という、いわゆる 「非・本職」 (要するに人事ではない)の人向けの話です。 面接でチェックするポイントといえば、はっきり言ってこれしかない。 「一緒に働きたいかどうか?」 どんなにスキルがあっても、経歴がすごくても、 ・なんか好きになれない なら、やめておいたほうがいいし、 ・なんか馴染めなさそう のもやめたほうがいいと思う。 なんなら、 ・なんかワカランけど、あの人の唇の形が気に入らない なんてのも、やめておいたほうがいい。 ああ、この人と一緒に働きたいなー、とか、 ああ、この人なら面倒みてもいいなー、とか 思えるのがベストだ。 面接をする前には、おそらく色々と想像が膨らんでいることと思われる。 「こういうスキルがある人が欲しい」 「で、こんな風にお願いしたらちゃんとやってくれる人がいい」 「でもって、イイ人がいい」 しかしですね、 パーフェクトな人に面接で出会えること など、まずないのです。 いえ、 絶対ない 、と言っても過言ではない。 そういう人を採用したかったら、ツテをたどって自分で見つけて、「一緒に働こーぜ」と口説いてくるのが一番早い。 しかも、最初から望んでいたことが パーフェクトにできるわけがない 。 あなたがやってる仕事を、誰かに交代するとしたら、その人が翌日からパーフェクトにできますか?という話だ。大抵の場合、できるわけがない。そうなると、誰かが教えなくちゃいけない。誰が教えるかっていうと、面接に出てて、最初からその人に関わっている人が教えるのが自然だ。 だから、面接のときは、 この人と、一緒に働きたいかどうか? ということだけ考えて、そのために色々と質問したらいいと思う。 常に、「採用担当者」として、「自分が一緒に働く人ではない相手」を面接し続けていた私にとっては、この観点で面接できるということは、本当にうらやましいことだった。 【関連記事】 【面接官の心得】自分より優秀な人は判...

【面接官の心得】面接官の心得

今日はちょっと番外編的な内容。 昔、採用担当をやっていたことがある、という話をすると、 「ねー、面接ってさー、何聞いたらいいのー?」とか 「今度さー、派遣さんの面接あるんだけど、どうしたらいいー?」とか 聞かれることがたまにある。 面接官の心得 というわけです。 うーん、これがなかなか難しい。 面接で聞いてはいけないこと、ならいくつかある。 選考に全く関係ないことや(ご両親のお仕事は?)、 性差別では、と思われることや(へー、まだ結婚してないんですか)、 ようするに応募者がいやがる可能性のあることは聞いてはいけない。 ただ、心得、と一言でいうと結構難しい。 まあ、ひとつだけあげるなら、私はこれだと思う。 面接官は、応募者に面接されている と思え。 採用する側とされる側 、とだけ考えると、面接官のほうが立場が上だが、 採用できないと会社が困る 、と考えると、お互いの立場はドッコイドッコイだ。 むしろ、その応募者が引く手あまたな人であれば、面接官は「うちに来てくれー」とお願いする立場だ。 だから、本当に素敵な面接官というのは、相手を面接しつつも、かつコレだ、と思ったときに確実に相手を魅了することのできる人だ。 まあ、狙ったポイントでフェロモンを自由自在に出せるドンファンのようなものでしょうか。 だから、もし就職・転職活動中にイヤな感じの面接官に出会ったら、 「こいつ、不採用」 と心の中でそっと判定してあげてください。