【面接官の心得】「本人の責任ではないこと」を質問してはいけない



面接で聞いてはいけないこと、というものがいくつか存在します。


この話題について、関心が高い(もしくは必要に迫られている)方が結構いらっしゃるようなので、まとめておきたいと思います。


面接で聞いてはいけないこと、それはズバリ、本人の責任ではないこと について、です。


両親がどんな仕事をしているか、それは本人の責任ではないですよね。
どこで生まれたのか、それも本人の責任ではないですよね。
ついでに言うと、男性なのか女性なのか、それも基本的には、本人の責任ではないですよね。
(性別に関しては、後天的に選択しているケースもあるので、「基本的には」。)


本人の責任ではないことについてなぜ面接で質問してはいけないかというと、「私自身ではどうしようもないことをもとに、結果を判断している。」と応募者の方が捉える可能性があるからです。


そうです、基本的に、本人の責任ではないことを理由に、面接の可否を判断してはいけないのです。


この話題は、こうやって総論で語ると非常に賛同を得やすいのですが、個別論に入ると、結構難しいところがあるんです。



例えば、「太ってるのは、その人の責任か?」とか。

ここがアメリカだとすると、答えはYesです。アメリカでは、太っている=自己管理のできない人=仕事の能力も高くないとみなされることが多いようです。

だから、本気のエグゼクティブは、ジムに通ってボディコントロールに余念がないらしいです。

でもさ、体質とか環境ってものもあるじゃないですか。100%本人の責任かというと、ちょっと微妙なんですよねー。

かといって、体重300kgオーバーの方を採用するのに、何のためらいもない企業も、そうそうないと思うんです。難しいところです。


逆に、「ものすごい美女」とかも意見がわかれるところですね。

私は基本的に、30歳超えたら、その人がどういう顔なのかは本人の責任の範疇、と思っています。くたびれた顔も美しい顔も、本人の責任だし、本人の成果です。

ですが、世の中には、なんかそういうレベルではなく、ただひたすら造形の美しい人というのが存在するんですよねえ。

もうなんかそれだけで「採用!」と言ってしまいたくなるような顔をしている人が。
難しいところです。



強引にまとめてみると、これって聞いてもいいのかな?と思ったときには、

「この質問で合否を判断している、と思われても大丈夫か?」
「それって、その人の責任の範疇か?」

と自問自答すれば、変なことにはまずならないハズです。


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