【新卒・キャリア】「雰囲気ブラック」な企業


今日は、「雰囲気ブラック」な企業についての話です。


「雰囲気ブラック」な企業とは、「明確にブラックじゃないんだけど、考えようによっては、ブラック企業だよね…コレ…。」という企業(むしろもう少し単位が小さく、職場)のことを言っています。


「雰囲気ブラックな職場」と「イヤな上司がいる職場」、どちらもストレスフルですが、私は後者のことはブラックとは呼んでいません。

「イヤな上司がいる職場」で、上司が出世する&社内で大きな権力を持ち始めると、「雰囲気ブラックな職場」になり、最終的には「ストレートブラックな企業」になるというイメージです。


敵が上司一人だけの場合は、まだなんとか逃れる術があります。
別の部署に異動できるかもしれませんし、まともな神経をしている隣の部署の上司があなたをかばってくれるかもしれませんし、先輩が色々とアドバイスしてくれるかもしれません。

しかし、「イヤな上司」(怒鳴り散らしたり、気に入らない社員にはパワハラをしたり)が安定的に権力を持ち始めると、彼に対してごまをする人たちが出てきます。その上司の考え方に同調し、彼の言う事を聞き、もしかするとその上司のことを尊敬すらしているかもしれません。

そうすると、部署内が徐々に「その上司の色」に染まって行きます。その過程はゆっくりですが、人が入れ替わるに従って、徐々に確実なものになっていきます。


調和を重んじる人々は、わざわざ部署内の雰囲気や理不尽な事柄について、異を唱えたりはしません。「うちの部署は雰囲気が悪いから」と他の場所でポツリとつぶやいたとしても、周囲の部署の人々は「どこがだろう?団結していて仲が良さそうなのに」と不思議に思います。


さらに彼らは、新しくやってきた人に対して不要なアドバイスをします。「○○○はしないほうがいいよ。」「こういうときは、○○と言った方がいいよ。」と、具体的ですが、理由が明確ではないアドバイスです。なぜ、それをしてはならないのか?なぜ、それをしなければならないのか?理由は全て、「ボスを怒らせるから」に起因しますが、それを明確には伝えません。彼自信にも、プライドがあるからです。彼は、ボスを恐れているのではなく、調和を重んじるからこそアドバイスしているだけだからです。

こうして数年が経過すると、その部署は「イヤな上司がいる職場」から「雰囲気ブラックな職場」に見事な変貌を遂げています。全てのメンバーがボスの顔色を伺いながら仕事をし、「残業多いね」と言われた翌日からタイムカード上は定時退社をし、お互いにボスのお気に入りになろうと足を引っ張り合い、うつ病で出社できなくなる人が続出します。


そして、経営陣は首をひねるのです。
なぜ、あの部署は、あんなにうつ病社員が続出するんだろう?見た目には、仲良く働いていて、信頼できる上司もいるのに、ってね。


次回は、ブラック企業の見分け方について書いてみたいと思います。



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