【新卒・キャリア】社会の仕組みに鈍感な人たち


私も割とそういうタイプなので、あまり偉そうなことは言えないのですが、社会の仕組みに鈍感な人というのは、就職転職において相当不利です。

いや、就職転職と言わず、社会生活の全てにおいて不利です。


社会の仕組みというのは、つまり人間社会のことなわけで、人間の行動の原理、とも言えるかもしれません。

例えばすごく卑近な例で言うと、
「なんでこの人こんなに自分にツラくあたるんだろう」とか
「なんでこの人はこんなに自分に親切なんだろう」とか
「なんでこの人はこんなに給料高いんだろう」とか
そういう疑問があるとします。

そこで、
「まじやってられねー」とか
「親切な人なんだなあ」とか
「いいなあ」と思うだけで終わってしまうとそれで終了ですが、もう一歩考えてみると、

「どうやら彼は、私が上司にかわいがられていると思っていて、妬んでいるらしい。」とか
「あの人の勤める会社はうちの会社の主要取引先で、こちらが発注側だからそれはまあ親切にするよな。」とか
「彼の働いている企業は特殊な業界向けのコンサル会社で、競合が少ない上に経験のある人材が少ないから囲い込みのために給料高くしてるんだな」とか、

そういう理由が見えてくるわけです。


どういう構造でその業界が動いているのかとか、どういう理由でその人が動いているかがわかってくると、自分がどういう風に仕事をすべきかとか、何を仕事にすべきか、なんてことを考える示唆になります。


結局のところ、自分が全く見た事も考えた事もないことは仕事にはできないので、構造を理解した上で自分と同じようなトリガーで動いている人たちと似たような仕事をするしかないと思うからです。


抽象的でわかりづらいかもしれませんが、最近若手社員にせっせと仕事を教えながらそんなことを思いました。


まあまずは、働いているなら自分の給料はどうやって賄われているのか」とか、まだ働いていないなら、「自分の両親がどういう構造の中でどういう仕事をしながら自分をここまで育てることができたのか」、なんてこと位は知っておいたほうがいいんじゃないですかね。



【関連記事】
【新卒】アルバイト経験のない学生さん

コメント

  1. 元人事担当者様

    現在転職真っ只中で、過去ログを含め参考にさせて頂きながら拝読しております。
    本記事とは関係の無い質問で恐縮ですが、キャリア採用の場合、筆記試験と面接で合否を決める割合はどの程度になるのでしょうか。

    一次面接より前にまず一般常識の筆記試験(いわゆるSPIのようなもの)がありました。しかし、そうして選考を進め最終面接が見えてきた今になって、英語筆記試験が課されることが分かりました。

    当方、英語があまり得意ではなく「きっと英語力で足切りをするから英語力の底上げをしよう」という気持ちと「もう最終面接も近いし、英語はあくまで配属の一助にしか過ぎないだろうから、面接準備を頑張ろう」という気持ちとで悩んでおります。

    移動中は英語、家では面接練習、など配分はしておりますが持ち時間にも限りがあり、優先度をつけたいと考えております。

    なお、志望先の詳細は控えさせて頂きたいのですが、百貨店やホテルのようなサービス系の大企業の総合職です。

    ご経験から何かアドバイスを頂けますと幸いです。
    よろしくお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. >匿名さん

      コメントありがとうございます。

      業務で直接的に英語を使うのであれば、大前提として「英語が使えること(ビジネスレベルで)」ということが採用条件に入ると思われますので、そうではないのであれば、「英語力のレベル確認」の意味が強いかもしれません。


      百貨店やホテルの採用選考について特段詳しいわけではないので断定はできませんが、私の持論では「英語ができる優秀な人を採用する>優秀な人に後から英語を覚えてもらう>>>>>英語ができる優秀じゃない人を採用する(そもそも採用しないけど)」です。


      勉強は必要だとは思いますが、短期間でそうレベルアップできるものでもないでしょうし、重要なのは「業務上英語が必要であれば、勉強して習得する」という姿勢だと思います。

      面接の場でも、それほど英語が得意ではないことと、勉強する意欲はあることを伝えられるといいのではないかと思います。


      英語力は言ってみればツールに過ぎませんしね。



      削除
  2. 元人事担当者様

    先日はご丁寧な回答を頂きありがとうございました。
    めでたく合格、と書き込みたくお礼のコメントが遅れましたが、結局今回の選考で落選となってしまいました。
    力及ばず残念です。

    面接準備に時間を振りましたが、元人事担当者様の想定通り実際の英語試験もウエイトが低そうな簡単なものでした。
    しかし、肝心の面接が想定した方向に誘導できず、準備していた「殺し文句」的ワードが使えないまま終わり不本意な結果となりました。

    ところで恐縮ですが、もう一点だけ質問させてください。
    もし仮に今回落選した企業が募集再開or通年採用となった場合、どの程度期間をあければ「問答無用で対象外とはされない」状態になるでしょうか?

    例えば受験者の立場が作業者からマネジャーに変わったり配属部門が変わるなどして新たな経験を積めば有利でしょうが、あくまで劇的な環境の変化がなく、経年で経験を積んだ場合の想定です。

    以前から強い憧れのあった業界で、現職で経験を積んで1年か、数年後に再挑戦したいと考えています。

    どうぞご助言をよろしくお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. >匿名さん

      コメントありがとうございます。
      うーん、1年後、というところでしょうか。

      応募者の管理をどのようにしているかとか、勿論、記載して頂いているような環境の変化などもあるとは思いますが、1年過ぎて再応募があり、求めている人材スペックに当てはまっているなら、可能性はあると思います。

      今回の件は残念でしたが、気を落とさずに頑張ってください。

      削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

おすすめ記事

【心の問題】うつ病って「治る」んですか

【新卒・キャリア】「抽象化して語る」ことと、「抽象的なことしか言えない」のはものすごく違うこと