2012年4月30日月曜日

【キャリア】司法試験を諦めて就職しようと思う


GWに突入ですね。
新卒さんも中途さんも、就職活動は小休止でしょうか。

旧ブログへのコメント欄で、こんな質問を頂きました。
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国家試験(法律系)を30歳まで目指していまして、 結果的には合格出来ませんでした。今32で
一番長い職歴は1年1ヶ月です。(中略) 案の定書類選考で落とされます。履歴書と職務経歴書でどのような仕事をし、結果を残してきたかを誇張して 書いていますが、面接には呼ばれません。
 

このような経歴でも①面接してみたい。 ②雇ってもいい。 と思わせる手段はあるでしょうか?
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何の職種への応募だったのか忘れてしまいましたが、採用担当になりたての頃に、司法試験を諦めた方の面接をしたことがありました。まだ、上司と一緒に二人組で面接をしていた頃でした。

当時、私は周囲に司法試験を目指す人もいなかったので「司法試験を目指したが諦めた」という状況がどういうものなのかよく理解できず、その点について色々と面接の中で質問をしました。

「なぜ諦めたのですか?」
「未練はないのですか?」
「司法試験を諦めた今、どういうことをされたいと思っていますか?」…

面接が終わった後で、上司にこう戒められました。

「あのね、君みたいなのんきな人生を送っている人にはわからないかもしれないけどね、司法試験を志すっていうのは、本当につらいことなんだよ。彼は、30歳?(面接に来られたのは、ちょうどその頃合いの年頃の方でした)今まで、大学を卒業して数年間、必死で司法試験の勉強をしてきたんだよ。それこそ、1日12時間とかね。考えられる?君、そんなに勉強したことある?」
「プルプル(いえ、ないです。)」
「それでも、司法試験っていうのは受かるかどうかわからないものなんだよ。努力がどうこうの問題もあるけど、金銭的に本人が勉強し続けられる環境を周囲が用意できるかどうかという問題もあるし、 年数が経つにつれ両親が年を取ったりしていくと、本人の気持ちも焦るよね。」
「はあ、なるほど。気楽に生きてる自分には想像つかない世界です。」
「だから、司法試験を諦めた人に対して、『へー、諦めるんですか。本当にいいんですか?』みたいな態度は実に失礼なんだよ。 今まで、自分の人生全てを捧げてやってきたことを諦めるってことの意味は本人が一番よくわかってるんだから、『諦めるなんて、意思が弱い』なんて思っちゃいけないんだよ。だったらお前がやってみろ、って話だよ。」
「はあ、自分にはまずできないです。」
「ま、だから彼が司法試験を諦めた、っていうことは、それはそれとして置いておいて、彼の人格や能力で判断するのがいいよね。まあ、法律に関連する仕事をできればいいけどね。」


結局、残念ながらその方は採用には至りませんでした。どこかの法律事務所のパラリーガルにでも収まっていればいいんですけどねえ。


当時の私の反応はバカっぽいのは確かなのですが、ある意味一般的な反応だと思います。「司法試験を目指してた?へー7年間も?諦めちゃうの、もったいなくない?」というわけです。

そして、資格取得のために勉強していた期間に他の企業人と比較すると職歴が見劣りするのも当然です。だって、そこに軸足を置いていたわけではなかったのですから。

ですので、これは個人的な意見でしかありませんが、司法試験(に関わらず国家資格)を目指していたけど諦めた方の場合、なけなしの仕事経験をPRしてもしょうがないと思います。それよりはむしろ、どういう心境で司法試験を目指し、諦め、そして今は何をどう思っているのかということ、もともとのポテンシャルはどの程度なのかをPRすべきです。


まずは、司法試験を目指すのを諦めたということを、明るく話せるようになることですね。





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2012年4月19日木曜日

【新卒】就職決まらないし資格でも取るか


まだちょっと早いかもしれませんが、そろそろ内定のない新卒さんは焦りを感じ始める時期ではないかと思います。


以前も記事にしたことがありましたが、(【新卒・キャリア】資格って、正直そんなに重用じゃないと思う事)資格をとったら何とかなるかもしれない、というのは幻想です。特に事務職においては。

ユーキャンなんかのサイトを見ると、「 資格を取りさえすれば未来が拓ける」と勘違いしてしまいそうになりますが、それは幻想なのです。資格ビジネスですからね。


ただ、以前の記事では「それだけで食べていけるって、医師と弁護士だけだろ」と書きましたが、最近は、もうちょっとあるよなあ、と思っています。

保育士と調理師です。


保育士さんは、肉体的にも精神的にも結構タフな仕事なので常にどこかで人材を募集していますし、調理師はいざとなったら最近の和食ブームに乗って海外で働くというウルトラCもあったりします。

ですが、不思議なことに「就職難に伴って、保育士の資格が大人気!」「調理師免許は今やステータス?」みたいなニュースは聞きません。

おそらく、保育士も調理師も、「好きな人」が志すものであって、興味がないけど就職のために、と目指すことはあまりないからなのではないかと思います。


ですが、本質的には事務職に関連する資格も同じなのです。

別に興味はないけど就職に有利なんじゃないかと思って取った資格、なんていうのには大した価値はありません。やっぱり好き(=興味がある)じゃないと続けられないですし、一定以上のパフォーマンスは期待できません。


残念ながら、持っているだけで事務職に採用されやすくなる資格、なんていうのはないのです。もし資格を取ったとしても、そのあとはずっと自分で勉強研鑽あるのみです。

いやほんと、残念ながら。


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2012年4月12日木曜日

【新卒】負けず嫌いって素晴らしいと思う事



先日、職場の人々と話をしている時に、「どういう新卒がいいと思うか」という話になりました。

頑張り屋さん、真面目な人、素直な人…意見がありまして、ウンウンそうですねえ、と話を聞いていたのですが、「どう思います?」と話をふられ、ちょっと悩んだ結果、答えたのは、

負けず嫌いな人がいい

ということでした。



社会に出て働いていると、自分の勤める企業の業界でのポジショニング、関わっている製品の価値、社内での自分の立場…、そういった自分を取り巻く環境と自分自身についてある種の理解が進んで行きます。自分はスーパースターではなく、普通の働く人なんだということも。

そうなってくると、 「まあ、こんなもんかな」という一種の妥協点と言いますか、落としどころと言いますか、仕事に関しても自分自身に関しても、自分なりの達成できそうなゴールをチラ見しながら生活していくわけです。


良く言えば大人になる、悪く言えば現実にまみれて理想を忘れていくのです。
もちろん、理想を忘れず大志を成す人もいるわけですが、平々凡々な社会人としての現実感としてはそんな感じです。


ですが、そこに、「うちはあそこの会社に負けてるじゃないですか。もっとこういう風にすべきだと思うんです!」「1番を目指せるようなサービスを、製品を提供すべきじゃないんですか!」という汚れを知らない意見を言う新卒さんが入ってくると、口では「お前なー、甘いんだよ。」とは言いつつも、ガーンとショックを受けることもあったりするわけです。

こういうショックは嬉しいです。

これが、妙に物わかりのいい新卒さんで、「ですよねえ、うちは所詮、業界3番手ですからねえ。」みたいなことを言っていると、なんだか逆に「いや、そうは言ってもさ、お前ちょっとは…うん、まあいいや」みたいなことを言いつつ、心の中で「だから最近の若い奴らは…」とつぶやくことになります。



自らの希望や野望や努力のなさを棚にあげているくせに、それを新卒さんたちには求めている汚い大人の姿勢が丸出しではありますが、やっぱりそういう仕事に対する負けず嫌いさっていうのは、社会を知らないだけに、その分持っていてほしいなあ、と思う次第です。


しつこいようですが、あくまで平凡なサラリーマン視点なので、夢と希望いっぱいの新卒さんたちに対しても「お前らは、目標が低すぎるんだよ!」と言えるような人たちもいるとは思うんですけどね。


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【新卒・キャリア】上昇志向がない人




2012年4月10日火曜日

【新卒・キャリア】上昇志向が強すぎる人



今日は、先日の【新卒・キャリア】上昇志向がない人 の部分的に続き。


上昇志向ってやつはなかなかの曲者で、なさすぎるとそれはそれで苦労しますし、ありすぎるとそれはそれで苦労します。


一口に「上昇志向」と言っても、色々なタイプがあります。

 例えば、「競争させたほうが伸びる」という話は、人事だけでなくどこの職場でもよく言われることです。これは「上昇」というよりは、負けたくない、という「並列からの脱却」(言葉が変ですけど)という意味合いが強いと思います。

これと反対に、「マイペース」という言葉もあります。こういうタイプの人は誰かと比べるよりも、過去の自分自身と比較したほうがよい、というやつです。「こないだはこれくらいできてたから、今日はこのぐらいいけるかな?」と言われると燃えるタイプですね。

競争志向型とマイペース型、というこの2つは人間のタイプ論として一般的なものですが、私が理解している「上昇志向が強すぎる人」というのは、どちらとも少し違います。



上昇志向が強すぎる人というのは、何かに取り憑かれたように上を目指し、自らを叱咤激励し、犠牲をものともせず、自分を上へ上へと導こうとする人達です。常に更なる高みを目指しているので、決して安息の地を手に入れることはないように見えます。

 私が今までに出会った人の中での経験でしかありませんが、このタイプの人々は、とても優秀だけれども、身の内にどうしようもない劣等感を抱えていることが多いように思います。

 もちろん、このエンジンがうまく動いている時には、とてつもない威力を発揮します。他の誰よりも必死に、それも長時間働き、成果に対しても貪欲だからです。

ただ、何かにつまづいたり、思うように事が運ばなかったり、チャンスを与えられなかったりすると、 その強力すぎるエンジンをもてあましてしまいます。


もし、就職・転職活動中のあなたが、こういう志向を持っている方だとしたら、まずは辛抱することが肝心です。いつかきっと花開くときがくるはずなので、そのためのチャンスを逃す事ないよう、自暴自棄にならずにただひたすらに狙い続けるしかありません。



書いていてふと思ったのですが、戦後の日本が急成長を遂げたのは、こういう燃えるような上昇志向を秘めた人達が多かったからなのかもしれません。


 ちょっと話がそれましたが、上昇志向が強すぎるということ自体、貴重ですばらしいことなので、ぜひ大切にして欲しいのです。ご本人は大変なんですけどね。




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