2012年6月19日火曜日

【新卒】ゆとり世代は懐疑と贖罪と再建の狭間にいる


今日、なんだか唐突にタイトルのようなことを思いました。

ゆとり世代は懐疑と贖罪と再建の狭間にいるんです。

我ながら唐突だなあと思うので、なんでそんなことを思うようになったのかを少し整理してみたいと思います。



まず、「懐疑」の部分から。

今、新卒の就職界隈は先の見えない暗黒面に突入しようとしています。ちょっとずつ良くなったり、時々悪くなったりはしているものの、慢性的に「新卒の採用控え」状態に入っていて、内定がでないことを苦に自殺する学生さんが5年前に比べて2.5倍に増えたなんていうニュースが出回っています。

その一方で、企業側は「いい学生がいない」と嘆いています。採用意欲はあるし人材は欲しいけど、求めるような学生の数が少ない、と言うのです。不思議な状態です。


何度かこのブログにも書いていますが、企業側が目指しているものと新卒人材が目指しているものにギャップが生まれていて、双方歩み寄れない状態になっているわけです。

企業は、この苦しい中でも状況を打開して光明を見いだしてくれるようなアグレッシブな人材を求めていますが、学生さんは、この苦しい状況が20年30年続くかもしれないことを想定して、安定した堅実な仕事を求めています。

もちろんそうではない企業もあるし、そうではない学生さんもいるとは思いますが、なんだか色んなところからそんな空気が感じられます。



つまりは、「企業が求める人材像になったからと言って、幸せになれるとは限らない。自分の身は自分で守らねば。」 という防衛本能が、新卒さんたちの間で芽生えて来たのではないかと思うのです。



これはまったくその通りです。
新卒で採用した後、その社員を一生面倒見れる体力のある企業は本当に少なくなりましたし、仮に今そうであったとしても、過去のメーカー企業がそうであったように、10年後にはどうなっているのか全くわからないのだということを、私たちは現在進行形でまざまざと見せつけられています。


 企業が思い描く理想の新卒者を目指して、なりふり構わず頑張るには、不安要素が大きすぎるのです。そのために(今の)自分を捨てたからって、一生涯の生活が保証されるとは限らないのですから。


だからこそ、新卒さんたちは、今の企業のあり方や将来性に100%の信頼を置けていないし、求められているものに応えることに懐疑的な姿勢を示しているのであって、それは至極自然な流れのことのように思うのです。


(長くなりそうなので、次回に続く)



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【新卒】ゆとり世代って不運だよなあ、と思う事

 

2012年6月14日木曜日

【無職】無職の理由(無職期間3年超えの場合)


コメント欄でご質問頂いた内容についてです。

うつになって会社を辞め、色々悩んでなかなか行動に移す事ができず時間が過ぎ、途中に身内の不幸やらがあって丸3年になりました。 無職期間の理由に困っています。今まで無職期間が長かった方の理由で納得出来た物、逆に全く納得出来なかった物、簡単に教えて頂けたらとても助かります。
※コメント頂いた内容から抜粋。



職歴があるけれども数年就職戦線から遠ざかっていた方向けの内容です。

今までに面接で聞いた事のある無職の理由や、それなりに長い間サラリーマンとして働いてきた経験の中で「そういうこともあるよな」と感じた無職の理由を総合すると、以下の3つあたりの内容が納得感があります。






  • 生活には困っていなかった。


  • これはなかなかパンチがあります。働かなかった理由の一番目にこれを言うと、「労働意欲がない」とみなされる可能性があるので、何かの理由のあとに「父親もまだ健在であり、実家暮らしをしている分には生活にも困りませんでしたし、両親も自分が家にいることを歓迎していましたし…。」みたいなニュアンスで付け加えると説得力があります。

    「ああ、結構いい家庭の子なのね。」と受け取られますので、そのあたりの齟齬が無ければ使えます。男性よりは女性、それも20代の女性であれば納得しやすい内容です。







  • 家庭内がゴタゴタしており、自分が家にいることで周囲が助かった。 


  • これも ニュアンスが少し難しくはありますが、納得はしやすいです。例えば、家族の中に入院している人がいたりすると、送り迎えや看病など、時間の自由がきく人が一人いると非常に助かりますので、そういう状況を想定しています。
    「母親が体調不良になった時期に自分が無職で家にいたので、そういった役割を自分が果たしており、転職の機を逸してしまい無職期間が長引いた」、などと聞くと、30代以上の家庭を持っている人などは「そういうこともあるよね」と納得します。

    そして、良識のある面接官であれば、あまり家庭の事情については深く突っ込まないです。







  • アルバイトでもいいかなと思っていた。 


  • 無職期間にアルバイトでの職歴がないと使えない理由ではありますが、これもまたありそうな話です。フリーターとしてフルタイムで仕事をしていれば、それなりに稼げますし、「もしかしたらここで社員として働けるかも。」なんて淡い期待も出て来たりします。居心地のよい職場だったので、そのまま2、3年働いていたが、一念発起して正社員を目指すことにした、なんていうのは不自然でもなんでもありませんしね。

    ただし、20代に限ります。



    逆に、「お前それ嘘だろ」と思った無職理由はあまりありません。適度に説明がついていれば理由はなんでもよいのです。無職理由が本当であろうと嘘であろうと、無職であったという事実は確かなので(←ここが大事)、その期間を経て今、働く意欲がちゃんとあるのか、何ができるか、ということが重要だからです。

    真剣に職を探し続けて数百社受けているのに3年間無職というよりは、何かの理由があって働いていなかったが先月から職を探し始めました、というほうが、まだ安心感があります。



    もちろん、2年間働いてその後3年間無職の方よりも、5年間働いてきた方のほうが職歴が評価されますので、厳しい事は事実ではありますが、選り好みせずに辛抱強く探し続ければ、ブランクがあっても仕事は見つかるはずです。


    そうスムーズにはいかないかもしれませんが、辛抱強く、が大事です。



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    2012年6月8日金曜日

    【新卒・キャリア】対人コミュニケーション能力って、低くなければOKだと思う事


    それなりに人の出入りのある会社で働いています。
    なので、採用面接に出る機会もそれなりにあります。



    「どういう人が欲しいですか?」と聞くと、募集している職種問わず、大抵こう言われます。

    「コミュニケーション能力が高い人。」

    そりゃまあ、コミュニケーション能力は高いにこしたことがないよね、と別段疑問に思っていなかったのですが、どうも最近、企業において「コミュンケーション能力が高い」というのは一般的な意味でのコミュニケーション能力の高さとはちょっと違うよね、ということを改めて考えました。



    一般的に「コミュニケーション能力が高い」と言われる人は、外交的・社交的な性格であると思います。
    • 誰とでも屈託なく仲良く慣れる
    • 人懐っこい
    という感じです。これは、人柄に起因する部分が大きいので、外交的でない人がこういう風になるのは結構ハードルが高いです。



    しかし、仕事の場において必要とされる「コミュニケーション能力」は、必ずしもそんなにハイテンションなものではありません。
    • 色んな人とまんべんなくそれなりに仲良くできる
    • 言葉のすれ違いによる誤解やトラブルを発生させない
    • 必要なときに、必要最低限のコミュニケーションを取れる
    • 気分が安定している
    最低限これくらいのことができていればOKです。むしろ、「コミュニケーション能力が著しく低くない」くらいのレベルです。


    特定の人とだけすごく仲良くできるけど、苦手な人とは仲良くできないようだと仕事相手を選んでしまうし、他人の言葉を勝手に誤解して勝手に憤ったり落ち込んだりする人は扱いに困るし、相手が忙しそうでも必要だと判断したら、ちゃんと話しかけられないと仕事に差し障りがあるし、対応が機嫌に左右されると周囲が迷惑するわけですが、そういったことさえなければ、まあさほど話が上手じゃなくても、フレンドリーじゃなくても、普通に仕事のコミュニケーションはとれるわけです。


    つまり、自意識過剰じゃない普通の人だったら問題ないんです。

    でも、これがなかなか難しかったりするんだよなあ。
     



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