2012年3月31日土曜日

【新卒・キャリア】上昇志向がない人


キャリア採用であれば「今後10年間のあなたのキャリアプランを教えてください」、新卒採用であれば「30歳になったときにどうなっていたいか教えてください」等、将来像に関する質問は面接において必須です。


ここで「はい、30歳になる頃にはマネージャー職に就き、部下は5名ほどでしょうか、彼らに指示をしながらバリバリやっていたいと思います。」といったようなことを本心から言えればいいのでしょうが、残念ながら私はそういうタイプではありませんでした。

一応、言うには言いましたが、我ながら笑ってしまいそうでした。そんなこと、1ミリも思っていなかったので。偉くなりたいなんて、全く思っていませんでした。

新卒採用の時にはそんな感じでしたが何とか就職し、その後働き始め、転職し、今ではなかなかいい年になってきました。

しかし、相変わらず「偉くなりたい」という思いはありません。ありませんが、一応マネージャー的な仕事をしています。それは別段イヤイヤやっているわけではなく、必要だと思ったのでやらせてもらっています。



新卒にしろキャリアにしろ、面接の場では自分を偽ることもあると思います。
「こういうことができます。」「こういうことをしてきました。」という事実を偽ると経歴詐称になりますので、「こういう事をやりたい。」という自分自身の志向を相手の会社にあわせて偽ることが多いと思います。

キャリア採用であれば10人中7人が「将来、御社の中で責任あるポジションに就きたい」と言い、新卒採用であれば10人中8人が「30歳になる頃には、御社の中でマネージャーとして活躍していたい」と言います。

それら全てが嘘だとは言いません。特にキャリア採用の場合、7人中3人くらいは本当にそう思っているでしょう。
ですが、別に上昇志向が強い人だけ、リーダーシップを取れる人だけを企業は求めているわけではないのです。社員が100人いて、100人ともリーダーシップを取りたい人だと状況が混乱します。多くて20人もいればいいのではないでしょうか。



これといった上昇志向がない私が、それでもそれなりに仕事をしていけているのは、仕事が結構好きだということと、それなりに責任感を持ってやっているからだと思っています。
働いて行く上で必要なのは、上昇志向や出世意欲だけではないのです。


だから、別段偉くなりたいとか、出世したいとか、そういう欲がないのであれば、無理してそれがあるように見せかけなくてもいいと思うんですよね、という話でした。






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2012年3月22日木曜日

【新卒・キャリア】履歴書を三つ折りにするのはやめてください


今日は久しぶりに履歴書に関する小ネタです。

過去にも、履歴書に関するあれやこれやはよくネタにしていますので、基本方針として「丁寧に書こうという姿勢が大事」であるという、これに尽きるわけなのですが。



履歴書を購入すると、大抵の場合封筒もついてきます。「履歴書在中」と赤い枠で囲われたやつですね。なのですが、なぜか4枚〜5枚入っている履歴書の場合でも、大判の封筒は1つか2つだけで、あとは通常サイズの封筒が1つか2つ付いていたりします。

この通常サイズ(長形3号、4号と呼ばれるもの)の封筒が曲者です。
履歴書は紙質がしっかりしているので、三つ折り・四つ折りにされると、何かとかさばって大変なのです。



しょうもな・・、と思われるかもしれませんが、書類仕事の多い採用担当者にとっては、かなり死活問題だったりします。履歴書が折られていることで、うまくコピーできなくてイラつき、面接の場で机の上に置いても折り目をのばす手間にイラつき、保管するにもかさばってイラつき、イライラづくしです。

大きめサイズの封筒に入れるために、わざわざ別に購入している方もいるはずです。そろそろ文具メーカーの方にも気づいて頂きたいのですが、値段が数十円高くなってでも、封筒は全て履歴書を折らなくても入るサイズのものをセットで販売して欲しいところです。まあそもそも、B5版の履歴書がいまだに主流なのが諸悪の根源のような気もしますが。



そして、これは一般的な習慣だと思いますが、「重要な書類は折らない」ものです。 契約書も折りません。折られてヨロヨロになっていたりすると、ああー、なんかそういう常識がない人なんですね、と思ってしまいます。


というわけで、履歴書を入れる封筒は、茶封筒でもいいので折らなくても入れられるサイズのものを断固としてお勧め致します。 さらに、できればクリアフォルダに入っていると採用担当者はちょっぴり嬉しいです。


ま、合否にはたいして影響しませんが、結果的に採用した人の履歴書をチェックすると折られてない率が高いのではないかと睨んでいます。



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2012年3月13日火曜日

【新卒・キャリア】評論家はいらない


「御社は○○のポジションを狙うべきです」「○○をするべきです」、という発言を面接で時折耳にします。



志望している企業の状況を把握しているのは素晴らしいことではありますが、残念ながら、面接で繰り広げられるこういった提案に対して、心を動かされたことはあまりありません。特に新卒採用の場合は皆無と言ってもいいです。


こういった提案に対する面接官の応答バリエーションは、基本的にはこれだと思います。

「で?そのためにあなたは何ができるんですか?」

まあ、もうちょっと言葉は選んでるはずですけど。


キャリア採用の場合には、応募者の方が面接でこういう発言をするということは、このあとに「私は、前職でこういう実績があるので、御社で○○を実現するために、具体的にこういうことができます。」という文句が続きます。応募者の方が描いているイメージと自社の状況が合致するか、できると言っていることが本当にできるのか、ということを面接で判断していきます。


ですが、新卒さんの場合はそうもいきません。

「○○をすべきだと思うんです!」
「おっしゃるとおりですね。では、そのためにあなたは何をしますか?」
「えーと、そうですね、それはわかりませんが、○○とか・・。」
「なるほどですね(苦笑」

なんて流れが繰り広げられたりします。(意地悪な例ですが)


「○○をすべきだ」と言うな、という意味ではありません。よほど的が外れた分析と持論を繰り広げているのなら別ですが、一般人から見て「こうしたほうがいい」と思える事実があるなら、それは確かにそうなのです。ただし、もちろん企業側もそれは重々承知しているはずだ、ということを考慮に入れたほうがいいです。


基本的に、企業にとって必要なのは「論じる人」ではなく「行動する人」です。「行動して成果をあげる人」ですね。



だから、「○○をするべきです。なぜやらないのですか?」ではなく、「○○をするべきです。こういう風にやったらいいと思うんです。」というスタンスが喜ばれます。

企業の抱えている問題点だけを指摘して、「企業研究もばっちりだぜ!」と見せようとしても逆効果になる可能性がありますが、そこに、稚拙でもいいから自分なりのアイデアを添えてみるだけで、印象はぐんと変わります。自社のこともよくわかっているし、自分なりに答えを探そうとしている人材だ、という風に。



ちなみに、評論家、という言葉は「何かをするわけではないのに、正論だけを言う」という意味で使っています。「頭を使うな、言われたことをやればいいんだ。意見なんか言うな。」という意味合いではないので、そこはご注意を。




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2012年3月5日月曜日

【新卒・キャリア】何でもできるし何をやっても楽しいんです


先日の記事にも書きましたが、 最近また「新卒の就職活動において個性を重視しよう」とか「お仕着せの文句をしゃべったところで採用担当者の心には響かない」なんて記事やニュースをよく見かけます。



確かに、「学校ではサークルのリーダーをやっており・・」とか「チームワークを発揮して・・」とか、そんな内容を話してもらっても、あまり心には残りません。

人事担当者から転職して数年経ちますが、こういうことを言っていた人というのはほとんど記憶に残っていない一方で、「おもしろい人いたなあ。まだ名前覚えてるわ」と思い起こせる人も数人いたりします。



確か、新卒ではなくキャリア採用(とは言っても、職歴は2、3年しかない若手)の方だったと思います。面接の部屋に入ってくるなり、非常にニコニコしていて、緊張感のいまいち感じられない方でした。



型通りの職歴の質問を終え、「うちの会社に入ったら、どんな仕事をしたいですか?」と質問をしたところ、こんな返事が返ってきました。

自分は結構器用なタイプで、それなりに頑張れば何でもできる。
おまけに、わりと何をやっても楽しいんです。

ちょっとキョトンとなった気がします。面接でこんな大胆不敵なことを言う人はなかなかいません。嫌味のない感じの態度だったからこそ許せるものの、同じセリフを自信たっぷりに言ったらただの勘違い野郎だとみなされる可能性も大いにあります。何言ってんだこの若造が、的な。


これだけだったら、「あ、、そうですか。」で終了なのですが、その後に彼が続けた言葉が印象的でした。


でも、それもあってちょっと飽きっぽくて、なんか必死になってやらなきゃいけない仕事をやってみたいんですよねえ。


まあこのセリフは言い方の問題8割ではありますが、なんと言うかこう、この若者が自分の能力と未来を持て余していて、だけどやっぱり自分の未来と真摯に向かい合おうとしているんだなあ、ということはすごく伝わってきました。


面接において重要なことは、何を言っているか、ということも勿論なのですが、一番大事な要素は、自分の言葉で話しているかどうか、ということです。だからこそ、ちゃらんぽらん風だった彼の言葉が今でも記憶に残っているのだと思います。


まずは、自分の言葉で自分を語ることから始まるんじゃないかなあ、と自分をごまかすことがうまくなった今日この頃、しみじみ思ったりしています。





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