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【キャリア】無職者の「前職の退職理由」

前職の退職理由 は、面接で必ず聞かれる質問です。この質問への答えを準備せずして、面接に行くことまかりなりません。 答え方のポイントはいくつかありますが、すでに仕事を辞めていて、無職の状態の人の面接をしている際、面接官は、必ず心の中でこう思っています。 「この人、次の仕事も決めずに前職辞めたんだー。・・アヤシイ」 次の仕事も決めずに仕事を辞めたってことは、たいていの場合、以下の3つのどれかのパターンに当てはまるんじゃないでしょうか。 自分の市場価値に自信がある。 何かを勉強したい、資格やスキルを身につけたいと思っていた。 何らかの理由で、辞めざるを得なかった or 早く辞めたかった。 1、については、本当に市場価値があるんだったら面接裏マニュアルなんて必要ありませんから、ここでは触れません2、の場合も、まあまっとうな理由ですね。 問題なのは、3、です。 たいしたスキルもなく、これといった予定もないのに、次の仕事の段取りもつけないうちに仕事を辞めるなんて、 「なんか、前の仕事で失敗して、会社にいづらくなったんじゃねーの?」とか 「まさか、うつ病とかで会社に行けなくなったのか?」とか 「いや、単にお気楽な性格なだけなのか?」とかとか、 色々と面接官の想像がネガティブ方向にふくらんでいきます。 ここんとこには、ちゃんとクギを刺しておかないと、 ほぼ面接は不合格 になります。 前職を辞めた理由がはっきりしない人を採用する会社は、まあないと思います。だって、そんな人を採用して、またなんだかわからない理由で辞められたら困りますからね。 だから、 面接の場で胸をはって言える退職理由がない人は、こう言っておくといい と思います。 「前職が忙しすぎて、毎日午前2時頃まで仕事をしていたのですが、さすがにちょっと体力的にキツイなと・・。 新しい仕事を探そうにも、これだけ忙しいと、転職活動をしながら、業務の引継ぎもしながら・・というのは不可能だったので、思い切って退職を先に決めてしまってから、引継ぎも終わらせて、フリーになってから仕事を探したほうが気持ちも楽ですし、前職の会社にかける迷惑も少しは少なくできると思ったのです。辞めてから転職活動を始めて、なかなか決まらないので焦りましたけど・・アハ」

【新卒】やりたい仕事と違う

やりたい仕事と違うんです。 入社のときから、あの仕事がやりたいといっているのに、なぜ私ではなくて○○さんがあの部署に配属されるんですか。異動させてもらえないなら、やめます。 こういう新卒さんと、何度面談したことか。ほんっとうに、 ウンザリ だった。 まあ、ウンザリするかどうかは、その人にもよる。こういう相談に乗るのが好きな人もいる。 でも基本的に、私のスタンスは、 あ、そう。じゃあ、辞めれば?  だった。 (そういう対応をしていることを、何度チクラレたことだろうか。) まあ、とは言え、「あそう。じゃあ辞めれば。はい、じゃあ退職願書いてね」という風に話がトントン拍子に進むわけではない。一応、色々聞かないといけない。だから、こんなような質問をする。 新卒Aさん:   ・・・(前述の内容)。だから辞めます。 私     :   えーと、まず、なんでその仕事をやりたいの。宣伝部にいきたいんだったっけ。 新卒Aさん: 大学生のときに、広告会社でアルバイトしてたんです。広告が人を動かすってことに感動して・・。だからやりたいんです! 私     :   フーン。具体的に、その仕事ってどういう風にやってるか知ってる?知ってることを教えて。 新卒Aさん: ・・・よく知りません。そもそもそれを知りたいから、異動したいんです。 私     :   フーン。何をどういう風にやってるか知らないのに、○○さんより、自分のほうが、うまくやれると思うの?自信があるんだねえ。 新卒Aさん: そ、それは・・。別にそういうことを言っているわけでは・・。 私     :   そんなにその部署にいきたいんだったら、知り合いくらいつくってるよね。誰かあなたに「うちの部署においで」って言ってくれた? 新卒Aさん: いえ・・。特に知り合いがいるわけでは・・。 うーん、思い起こせば、意地悪だったなあ。本当に、向いてなかったよなあ、こういう仕事。 やや反省。 ここまでストレートじゃなかったけど、もうちょっと優しい口調でこういうことを言っていたと思う。 しかし、こういう意地悪な対応をしながらも、 この人、なんでこんなに自分にはあの仕事が向いている、そう思い込めるんだろうか。すごいなあ。 と、よく感心していた。 でもね、 周囲の人を説得できる材料 がなければ、 それはただの思い込み ですよ 。

【キャリア】面接結果の連絡が遅いのは・・

面接に行くと、大抵の会社はこんな感じで返答する。 「 1週間ほどで 書面(メール)もしくはお電話にてご連絡させて頂きます。」 面接に行き慣れた方ならわかると思うが、 日がたつにつれ、合格率はダウンする 。 1週間たっても連絡が来ない場合は、 80%の確率で不合格 だと思ったほうがいい。 絶対評価で面接結果の可否を決めている場合には、面接が終了した後には結果は決まっている。だから、「この人合格」な場合には、早ければ翌日もしくは翌々日くらいには電話やメールをする会社が多い。メールだと見ていない可能性があるので、確実にするために電話する企業が多いですかね。 もたもたして合格レベルの人を逃したりはしたくないですからね。 逆に、「不合格」な場合には、NGのメールは書面がすぐに届くと、応募者の気持ちを逆なでする可能性があるので、少し時間を置いて、ぎりぎり1週間くらいで届くようにする。 昨日面接に行ったのに、今日不合格通知が届くのは、感じ悪いですからね。数日おいて、「よくよく考えた結果、NGですよ」ということをアピールするわけです。 ただ、この限りではないのは、以下のような場合。 ・通年では中途採用をしておらず、かつ ・一流企業であるなど、応募者が殺到する人気企業 こういう会社の場合だと、優秀な人がたくさん応募者の中にいるので、ちょっといい人がいるからって、焦って合格連絡をしたりはしない。まあでも、大きな会社だと、普通は面接が何回かあるので、合格だったら、一次面接の結果は早めに来るな。 つまり、面接に行ったのに、なかなか連絡が来ない場合は、 日、一日と、あきらめ度数をUP させていったほうがよいのは確か。 【関連記事】 【キャリア】面接後の結果連絡が遅い場合、何日待つか 【新卒・キャリア】私は自分が思っていたほど優秀ではなかった

【これだけはやめておけ】不採用の理由を聞く(その3)

不採用の理由を聞くのはやめておけ、今日でいったん最後です。 これまで2回にわけて、 人事担当者が不採用の理由を決して答えない理由 をご紹介してきました。 今日は、そのしめくくりに、私が 「ぜっったい、不採用の理由は言わないぞ」 と心に誓ったエピソード。 ===================== まだ私が採用担当者になったばかりのペーペーのときの話。 面接後、不採用通知を送った応募者から電話があった。応募者は20代半ばの女性。 応募者: 「あのー、佐藤(仮名)といいます。今日、不採用通知を頂いたのですが・・」 私: 「あ、はい。先日はわざわざお運び頂きまして・・(なんだなんだ、結果連絡が遅いっていう文句か・・?)」 応募者: 「あの、私、きちんと私のことを理解して頂けていないと思うんです!」 私: 「は、はァ・・・。あの・・・、とおっしゃいますと・・?」 応募者: 「ちゃんと理解して頂けていない思うんです。きちんとご説明したいので、あの、だから、今から伺います!(ガチャ)」 私: 「は・・?あの、ちょっと、あ・・・(切れた・・)」 頭の中は「?????」。面接をしたのは私ではなかったが、とりあえずその応募者が来たら、私がなだめ役として投入されることになった。 小一時間ほどしたら、 本当にやってきた 。(゚□゚;)ホントニキタ!とりあえず、応接室に通して、話を聞く。別に興奮しているわけでもないし、見た目は普通の人。 彼女がせつせつと語ったのは、要約すると以下のようなこと。 ・たった一時間弱の面接で 自分の何がわかるのか 。 ・ ちゃんとわかってもらえてない から、落ちたのだ。 ・わかってもらえれば、 落ちるはずがない と思う。 ・ためしに、 何がダメな理由だったのか 言ってみて欲しい。 ひたすらその相手をしながら、私が思っていたのは、 ・この人は、理由はどうあれ、 自分が面接に落ちたことを受け入れられない 。 ・NGだった理由をひとつでもあげれば、「それは違う。わかっていない。」と   その理由そのものを否定 するだけだ。 ということだった。だから、ひたすら、 「面接結果の理由は一概に説明できるものではありません」 「複数の面接官の合議の結果ですので、

【これだけはやめておけ】不採用の理由を聞く(その2)

先日の記事 の続きです。 人事担当者は、 不採用の理由を聞かれても決して答えません 。 それは、こういうシチュエーションになる可能性があるからです。 応募者: 「なぜ私が落ちたのですか?」 採用担当:  「当社で即戦力として活躍頂くには、あなたは○○系の経験が不足されていたので、それが理由です」 応募者: 「じゃあ、 ○○系の経験を積んだら、採用して頂けるわけですね 。」  採用担当: 「・・・・・」 つまり、 何が不足していて不採用だったかを伝えるということは、その点が解決すれば、採用される、と応募者が捉える可能性がある からです。 え、そうなんじゃないの?と思われるかもしれません。 そうじゃないんです。今、その状況下で、その点が解決されていないと意味がないんです。 この例みたいに、単純なスキル不足なんかが理由で、本当にそれが満たされれば採用してもいいな、という状況なのであれば、数年後に採用、ということはあり得るかもしれません。仮に、その会社がまだその事業を手がけていれば。仮に、その職種でまだ人材不足であれば。仮に、そのスキルを満たした使える人材が他に出てきていないのであれば。 採用においては、タイミングや職場側の状況もかなり大事です。 スキルは足りないけど、人柄が部署の雰囲気に合いそうだし、年の頃も丁度いいし、採用しちゃうか!今年あの部署、新卒入れられなかったんだよな! という場合もあるし、 スキルは悪くないんだけど、ちょっとモノの言い方が上から目線で、うちの常連顧客とはあわないだろうなあ。おまけにあそこの部署の上司と相性悪いだろうなー、さらに希望年収ちょっと高すぎだし、同じような仕事をやってる他の社員と釣り合い取れないんだよなー、・・やっぱ、不採用にしとこ。 という場合もある。 要するに、不採用の理由を言ったところで、「その不採用の原因を排除できたら、採用する。」と約束できない上に、「面接ではアピールできなかったけど、本当はそれもできます。」なんて言われたりしたらキリが無いし、しつこいようだけど、人事担当者は、 不採用の理由 を聞かれても決して答えません 。 この話題、次回も続く。 【続き】 【これだけはやめておけ】不採用の理由を聞く(その3) 【

【これだけはやめておけ】不採用の理由を聞く

当たり前ですけど、採用試験は、合格するより不合格になるほうが確率は高いです。 新卒採用の場合は、何万人の応募から数人しか採用されないことが多いですし、 中途採用の場合は、何百人の応募に対して採用は1名だけ、なんてこともあります。 ですが、応募者の立場から見ると、 「何でオレが落ちるんだ?何が悪いんだ?」 と思わずにはいられません。うーん、そう。そう思わずにはいられないのです。それはしょうがない。 そんなわけで、たまにこういう人がいます。 「なぜ自分が落ちたのですか?理由を教えて下さい。」 そして、メール or 電話 or 突然の訪問ですね。 採用担当者は、 絶対にこの質問に答えません 。 はい、もう一度。 絶対に、 不採用の理由は答えません。 次回に続きます。 【続き】 【これだけはやめておけ】不採用の理由を聞く(その2) 【これだけはやめておけ】不採用の理由を聞く(その3)